ペースによるタイム補正

 

走破タイムと上がりタイムの考察

 スローペースの場合
レースの勝ちタイムはどうしても遅くなってしまいます。
後半の上がりタイムは速くなりますが、前半でのタイムの遅れをラスト600mでは取り戻せないからです。
逃げた馬がそのまま逃げ切ってしまう事が多い。まぁ〜。前残りのレースのなる。
 ハイペースの場合
逃げた馬はオーバーペースとなりバテて、後ろから行った馬の差し切り勝ち。
レースの勝ちタイムは速くなります。
後ろについて行った馬も連れて速いペースで走ることになるからです。
 レースでのスロー・ハイのペース判断はそんな感じでしょうか。


 では、各馬のそれぞれのスロー・ハイのペース判断は、どうすれば良いのでしょう。
 レースと同じように考えれば、その馬にとって
  スローペースとは
終いの脚にまだ余力があった、脚を余した。
  ハイペースとは
終いバテバテ、脚が上がってしまった。(オーバーペース)
 スローでもハイペースでも走破タイムは遅くなります。

 その馬にとって、丁度よいペース(最適のペース)で走った時に最速タイムで走れる事になります。

 

ペース補正とは、

丁度良いペースで走った時の最速のタイムを求めることなのです。

ペース補正の方法

横軸にラスト600mの上がりタイム、縦軸に走破タイム のグラフ上で

 [1]  未勝利クラスからG1クラスまでの全クラスの最も良いペース配分で走ったと思われる馬の
     走破タイムとその時の上がりタイムをグラフにプロットします。
     レベルの高い馬は原点の方に位置し、レベルが低くなるにつれて右上方に上がっていきます。
     この関係を式で表わします。

 [2] 次にレベルの同じ馬(同一クラスの馬)の走破タイムと上がりとの関係をグラフにプロットします。
    上で述べたようにスローペースでもハイペースでも走破タイムは遅くなるので、
    これはU字型のような形になります。(私は双曲線で近似しています)

 [3] 1と2の図を重ね合わせる。
    その時 [2] の極値を [1] に沿って平行移動させて、実際の走破タイムから理論上のベストタイムを求める。


これは私が20年近く前に自分であみ出した方法です。ずっと使っていたのですが、

現在は、上記の方法ではなく、下記の方法を用いて計算しています。(まぁ、理屈は同じなんですけど、、)


「TARGET frontier JV」 の作者 BLITZ さんが提唱した 「PCI」 を用いて、走破タイムを補正しています。

PCI とは、ペースチェンジ指数 の略で、

   前半のペースと後半のペースが、ラスト600mでどれだけ変化したかを指数で表したもの。

    「ペースチェンジ指数」で検索すれば、詳細な意味や使用法が一杯出て来ますので参考にしてください。

 

この指数を用いてスローペース、ハイペースな走破タイムを、最適なペースで走った場合のその馬の最速タイムを割り出しています。

その計算式はちょっと複雑なので、ここでは割愛させてもらいます。

どうしてこの様な方法を思いつき導入したか。

2chの掲示板で PCI を話題に話し合っているのをみたからです。

馬の能力比較をする場合、どうしてもそのレースのペースが問題になる。どうすればペース補正ができるのか?

そんな話題だった。

よせば良いのに私もしゃしゃり出て、色々書き込んでしまった。(お邪魔虫だったような・・)

その詳細を原文のまま載せますので、興味のある方はどうぞ。導き方の詳細が書かれています。

ちょと長いので、二つに分割します。

0〜297       ←  前置き 

298〜417     ←  本文  ここから私が登場。こう云うのに不慣れで、晒すのは恥ずかしいのですが。

 

たろう式競馬予想