着順偏差とは

着順の 平均値 だと思って下さい。
ただ、同じ3着でも 6頭立 と 18頭立 ではその価値が違います。
そこで、全てのレースを 12頭立 として変換した値を 着順偏差 とします。

例えば、
    6頭立 3着 の着順偏差は  3÷ 6×12 = 6
   18頭立 3着 の着順偏差は  3÷18×12 = 2
よって、同じ3着でも 6頭立 と 18頭立 では 6着 と 2着 の差になって現れます。

これが 着順偏差 の考え方です。

なぜ着順偏差が必要か?

 [1] 能力指数だけでは、成績が良くても指数の低い馬がいます。
    古くは シンザン、最近では テイエムオペラオー の様な相手なりにしか走らない馬は
    ほんとうの実力の指数が出ません。
    こう云う馬を見つけ出す手段として 着順偏差 は有効です。

 [2] その馬の特性を知る事が出来ます。
    以下の着順偏差の表を見て下さい。

2005年 2月 27日(日) 中山 2回 2日目 11 R 14 頭立 1800m S 4才上 G2 中山記念
    クラス別
馬番 推奨
順位
馬名 全成績 全 芝  1800m芝 中山
1800m芝
 G1  G2  G3以下
 1   カンパニー     3.1A 3.1A 2.5B 1.4@ 7.0D   2.4B
 2   アルビレオ     4.5F 4.8H 5.7J     7.8F 4.3H
 3   ロイヤルキャンサー 4.5F 4.5F 6.2L 4.2E   6.3D 4.3I
 4   エアシェイディ   2.2@ 2.2@ 1.4@     3.9B 1.5A
 5   ハスラー      4.6H 4.9I 4.5H 2.4A     4.6J
 6   メイショウカイドウ 4.2E 3.4B 3.4C 11.2G     4.1G
 7   グレイトジャーニー 5.6K 5.6K 4.1F   8.1E 6.4E 2.4C
 8   エルカミーノ    5.6K 6.2M 4.2G 2.8D   10.9I 5.3M
 9   エイシンチャンプ  4.1D 4.3E 3.8E   4.1@ 2.8A 4.1F
10   ダイワバンディット 5.6K 6.0L     6.3B 8.7G 5.1L
11   バランスオブゲーム 3.8C 3.8C 1.8A 2.4A 5.3A 2.5@ 1.3@
12   カナハラドラゴン  4.8J 5.0J 5.7J 7.3F   9.0H 4.6K
13   ウインブレイズ   3.6B 3.8C 4.6I   8.7F   3.1D
14   トーホウシデン   4.6H 4.6G 3.6D 2.5C 6.6C 5.5C 3.3E

   7枠11番の バランスオブゲーム は 1800mの距離を得意としている事が分かります。
     全成績 、 芝の成績  →  1800m芝 、 中山1800m芝
      3.8     3.8   →    1.8       2.4
   この様に、着順偏差の値が小さくなっています。

   能力指数が高く、中山1800mが得意となれば 「勝って当たり前」 と云えます。
   また、中山1800mの1位のカンパニーは 2着 でした。


 [3] また、対象クラスの成績(着順偏差)も載せています。このレースは G2 になります。

     G3以下 とは、そのクラスまでに勝ち上がって来た成績を示しています。
       バランスオブゲームは 1.3@ と抜群の成績で勝ち上がって来た事が分かります。

     勝ち上がって来た成績が一番良いと言う事は、言い換えれば「基本能力が一番高い。」とも考えられます。




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